2004年2月4日(水) 非常にどうでもよいことですが |
押入から過去に買ったD型エンタープライズのおもちゃが出てきました。
フツウのD型>最終回トンデモバージョンへトランスワーピング!!!
…何で買ったんだろう。
ところで、イタイ話の嫌いな人はここからは読まないように。つっても、たいしたこと無いんですけど。
先日前回の左手に引き続き右手を怪我した訳ですけど、経緯をちょっと詳しく書いておこうと思います。未来の俺への戒めも含めて。
さて、トムソーヤガンプラコンテスト出品用のザクをどうにか完成させたその日。時間の都合でザクマシンガンの仕上げが間に合いませんでした。涙をのんで、パテ盛りまで済ませたマシンガンはひとまず放置して、本体のみ納品。そのまま本来の仕事を済ませてから、久しぶりに仮眠を取りました。 次の朝、すごく早く目が覚めた私は、本来の仕事の打ち合わせ予定時間まで4時間の余裕があることに気がつき、顔も洗わずに着替えをして、早速ザクマシンガンの仕上げをしに事務所へ向かうべく、車のエンジンをかけたのです。雪の舞う寒い朝でした。 元々が、やりたいことのためならばどのような無理でもいくらでもしてしまう俺のこの性質が災いの元ではあるのでしょうが、あまり寝ていないのと、時間に追われているのを併せて、すごくぼんやりしているくせに事を急いていたのでしょう。エンジンが暖まるのを待つ間、手持ちぶさたで、たばこをくわえつつ、ボンネットを開きエンジンの温度を手で触れて測ってみたり、マフラーにウエスをつっこんで水温の上昇を早めてみたり(コレはキャタライザーの無い俺のミニにはホントに効果があるんです)、寒いので軍手をはめてアチコチ余計なところを触ってみたりしているうち、ファンベルトあたりからカタカタと、聞き慣れない異音がするのに気がついたのです。 動いているエンジンの、特にファンベルトには絶対に触ってはイケナイのは、自動車整備の基本です。それくらいは知っているのですけど、また、触ったところで異音が無くなるとは、到底考えられないのですけど、その日の俺は、何かが違っていたようです。おもむろに右手をファンベルトへ伸ばして、高速で通過するベルトをそーっと引いてみたり、押してみたり。軍手とファンベルトのザラザラとした摩擦感で、サンダーでのヤスリがけの感触を想像してみたりして、プラモのヤスリがけをもっと効率的に行うよい方法を空想したりしていた時、バチーンと、音がして、右手がちょっと痛くなったのです。 あーあ、バカじゃーん、イタタ。プラモ作りに行けないかもー。 と、寒くて元々しびれ気味だった指先が、どんな感じになっているのかは軍手のおかげで見えないものですから、ひとまず絆創膏は必要かもしれない。と、家へもどり、玄関で軍手を外した時、見てはイケナイモノが目に映りました。 「なんだか指先がすごく赤黒ーい!」 なんでもない、なんでもない。でも病院に行かないとダメかも。タオルタオル。タオルでぐるぐる巻きにして、強く押さえると、すごく痛いような、全然痛くないような不思議な感じがするので、少し興味が沸いて、ちらりともう一度右手を見てみると、人差し指の先の皮が大きく切れている。中指の皮も大きく切れている。人差し指の爪が赤黒い。でも血はあんまり出ていない。 「何でもない。何でもない。何も見なかった」 と呪文を唱えながらすぐ近くの病院に行き、麻酔をして縫ってもらいました。レントゲンを撮ってみると、中指は骨折しているとのこと。この間30分くらい。 「えーっと、人差し指の爪は半年くらいかかるねー。生えてくるまで」 ええー?と、思ってよく見てみると、赤黒い爪だと思っていた部分は全部血でした。 ぎえええええええええええええええええー。
と、ま、ここまではあんまり痛くない話です。
「はて、俺の爪はどこに行ったんだろう」と、治療を終えて車のボンネットを閉めつつあたりを捜索しましたが見あたりません。バチーンと、こういう軌道で手がはねとばされたから…と、捜索範囲を絞り込んでいるときなんだかイヤな予感がしたんですが、「いやいやいや」「無い無い無い」と否定しつつ、車に残した軍手の指先をそっと触ってみます。「ほらやっぱり無い」 あら、でも、もう片方の軍手も無い。ああ、そうか、左手の軍手を外して車に置いて、痛い方の右手は軍手のままで家に戻ったんだー。そんで玄関で外してー。ほら、玄関にあった。 玄関に残された軍手の指先は、エンジンオイルの汚れが黒くこびりついてはいるものの、血の痕は全くありません。人差し指と中指の先が、すこし破れているだけでした。 「軍手も意外と丈夫なんだなー」と思いつつ、人差し指の破れ目を手に持ち上げた時、明らかに何か堅いモノが、中に入っている感触を確認しました。奇遇にも左手の指先でつかんだその部分には、弓なりに滑らかに反った、硬質で張りのある細長いモノが、左手の人差し指にピッタリと馴染む形で軍手越しにその存在を主張しています。私はそっと、中身は見ないまま、軍手を元の場所に戻したのです。 軍手はまだ、玄関にあります。 |
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